海賊団
『アイオレット=リリー』

【歴史】 その昔、あるひとりの男が巨大な岩山に存在する、『亡骸の洞窟』で、月明かりを浴びる酒瓶程の大きさのボトルシップを見つけた。開けて見ると、大海原の中海が形を変え、巡り巡く世界の歴史を美しい女性の声と共にその男に魅せたそうな。一時の映画のような魔法が終わり、辺りがシン、と静まり帰ると大きな船が現れた。それが、〝 ギムレット〟である。
 世界で1番陽気であり、浪漫とスリルを追い求める海賊団〝 アイオレット=リリー〟。その船長こそ代を経て変わりはするが、ギムレット船は姿形を変えることなく随分昔から『嵐の中でも悠々と空飛ぶ船』子供達の間で寓話となり、ちらほらと噂されているようだ。  


【地理】世界のどこかに安寧を求める。それは海賊だと言えるのだろうか。誰よりも自由を追い求め、どんな国より色彩豊かに。お尋ね者の彼等が陸に留まることはなく、故に拠点らしい拠点はどこにもない。強いて言うならば大海原の中の、立派な帆を張る大きな船を〝城 〟と呼ぶべきではないだろうか。彼等は必ず君らの世界に遊びに行く。勝手に寝泊まりをし、旅を語り少し物を盗む代わりにたまに宝を置いていく。子供達の御伽噺に終止符は打てないだろう。
中は君達がよく想像する海賊船の部屋で凡そ間違いはない。強いて言うのであれば船長の収集癖が影響してか世界各国の珍しいものや地球儀、地図が広げられていおり、また月明かりがよく見えるように船長室には天窓がついている


 【政治】どこに行ったってお尋ね者だが、不死城との貿易が開通している秩序に縛られることを嫌う集団。また、〝君達が命を掛けるのは冒険だけで構わない 〟。それが彼の作ったルールである。仲間を失うぐらいならズル賢く逃げることを命じるだろう。


 【経済】金持ちや貴族、金目のものを狙って盗んでは自分達で使ったりあらゆる国の貧民層に分け与えている。宝を追い求めて冒険をする海賊団の食料や物品は正統法で買うか盗むかの気まぐれ2択である。 


 【交通】船長の宝、ギムレット船。この船ならば例外なくどこにだって行けるから。 


【化学】化学も魔法も使い方や作り方は盗んでやる。使えるもの、面白そうなものは手当り次第に。乗組員も様々で、結局船長は〝 面白くて派手ならなんでもいい〟らしい。どちらかというと魔法の方が発展しているし、船長の好みも今のところは魔法だ。   


【国民(乗組員)】船員は皆夢を追い求める者の集まりだ。船長は欲しがりな故に、忌み嫌われる人外もゴミのように扱われる奴隷も、かと思えば塔に飽き飽きとした姫でさえも盗んで仲間に入れてしまうから。

組織宝具:曙光の船︙ギムレット

この船は1年に1度しか浅瀬に顔を出すことの無い暗い洞穴に長年置いたあったボトルシップである。そして、コルクを開けることで中から出てくるのは、大層立派な船だ。これはいかなる天候、いかなる干渉、いかなる抵抗もデメリットも一切受けず〝空だって海の中だってあらゆる世界でさえ主の赴くまま 〟例外なくどこへでも渡航できる〟最も壊れ知らずで恐れ知らずので魔法の船ある。コルクを締めれば舟は元のボトルシップに早変わり。船は誇り高き意志を持つ者の味方だ。故に、操縦できる者は限られてくるだろう。現在は〝 見つけ出した現船長〟のみが操縦を許される。


コルクを開けた際、祝福のように、〝 これまでの歴史〟を音楽と共に見せてくれたことは船長だけの秘密である。

主導者

【名前】キャプテン・キッチュ (本名不詳) 
【年齢】10代後半~20代前半
【性別】男
【所属】
海賊団『アイオレット=リリー』(探索環境による障害無効化)
【種族】人間(覚悟+10 週に1度証憑+1)
【戦術】近接
【職業】盗賊(攻撃で与打点の度に対象から1cを奪い取る)
【数値】
《筋力:7》《理力:5》
《敏捷:10》《知識:6》
《知能:6》《技量:7》
《生命:17》《人望:7》
《理性:13》《感覚:5》
《覚悟:26》《愛情:7》
《容量:23》《幸運:10》
【奥義(オーバードライブ)】
『ロイ=カンパリ』対象の影から相手の大事な思い出を宝物に具現化させて取り出す事が出来る。対象はそれを取り戻すまでオーバードライブが使えず、その宝物を有している間は対象が持っているオーバードライブが使用可能になる。 
【容姿】171cm。やや小柄で細身の引き締まった体躯。目深に被った黒い帽子は彼の顔をよく隠している。黒のコート、褐色肌によく映える白髪は癖がありやや長め。正装は黒のコートではあるものの、普段はその上着を脱ぎ、は動きやすい服装を好んでいることが多い。装飾品は勿論だが中でも1番外せないのは腰に携え隠してあるボトルシップのギムレット。あれがなくては彼とは呼べない。
【性格】
一人称/俺、二人称/アンタ、お宅 三人称/お宅ら、アンタら 

そうさ。何を隠そうこの男が、アイオレット=リリー海賊団船長である。その正体は大胆不敵。豪快かつ時には紳士的に。
歌や音楽が好きで手先が非常に器用。
声真似なんてして他人を茶化すこともあるそうな。ずる賢くそしてなんとも掴みどころのない性分故にイカサマなんて当たり前。彼とコインで決める時際は、裏も表も全部〝 裏〟の模様しか描かれちゃいないので御注意を。
女、…否。淑女を重んじ子供にゃ夢を語らずにはいられない。

派手なものと林檎、それから自由と浪漫を。
彼は
誰より愛してる。

【備考】
昔、こんな噂があった。
星を見ようと夜空を見上げたら、大きな船が空を飛んでいたのだと。
この船自体は前々から存在しており、船長は代を経て変わるが、船は変わらず今現在も尚その噂を途切れさせることはない。〝 ギムレット〟。この船、この海賊団、この船長は。どんなに忌み嫌われた化け物だろうが世間知らずのお姫様だろうが、『 自由 』と『 浪漫  』の旗を掲げる者ならどんな奴だろうと同じ酒を飲みかわし、船の上に乗せるだろう。
さあ、古き良き海賊の掟にならって『 時間  』『 秘宝 』『 籠の中の鳥 』すらも遠慮なく頂戴しようじゃあないか。


退屈な毎日の中、乾いたパンと聞きなれた罵声の中で。
冷たい床を裸足で佇み夜空を見上げる貴方の前にも






キャプテン・キッチュはすぐそこに。

行方不明者

【名前】ザクロ
【年齢】不詳 
【性別】女
【所属】
海賊団『アイオレット=リリー』(探索環境による障害無効化)
【種族】人間(覚悟+10 週に1度証憑+1)
【戦術】近接
【職業】
料理人
(料理作成の際に感覚+10
理性最大値+2)
【性格】
一人称/アタシ 二人称/お前、アンタ  三人称/アンタら、お前ら


言っておくが、女だからって甘く見ると貴方の手が包丁で切り落とされるかもしれないぞ。
男顔負けの強かさと女らしい気品を併せ持つ彼女は正しく〝海賊 〟に相応しい。人に刃先や銃口を向けることに躊躇はないが、情に厚く仲間を裏切ることも、ましてや恩を仇で返すなんて真似もしない。同性に対しては心做しか優しく、また、船員の相談事や船の上の馬鹿な男共に喝を入れていたのも彼女であり、〝 母親 〟のような存在に近しいだろう。


【容姿】
170cm。赤々と熟れた赤の髪、オレンジの瞳に赤のアイライン、赤の口紅。彼女はとにかく赤が好き。
ヒールの高い靴を履き、見ての通り着飾ることも好んでいる。とはいえ動き暗いのは嫌いなので衣類は軽めの物が良い。本来片目がある部分であろうそこは眼帯によって隠されている。
【備考】
『料理の魔女』
かつて誰かが、彼女をそう形容した。
アイオレット=リリー海賊団のコック長〝 ザクロ 〟の料理は一流シェフにも引けを取らない腕前だったとか。
彼女は料理に関してとにかく厳しい。腹を空かせているのなら、例え船員でなくても躊躇なく振る舞う反面、〝 健康であるのに好き嫌いをし料理を残す〟ものならば包丁が飛んでくるのは待ったナシである。『 食べ物を粗末にする奴は生きる資格がない 』とさえ思っているほど、彼女のこだわりは強いのである。
飯をよく食う船員の為、大きな鍋を引っ掻き回し豪快に肉をブツ切りに。
夜眠れないあなたの為には自分のコーヒーと貴方のホットミルクを両手に肩を竦めて目を細める。コトリと置いては隣に寄り添い、「…なんだい、シケたツラしやがって。…まあ、アンタぐらいの年齢は悩みが多いもんさ。」 
────そう口にする彼女はピアスを揺らす。